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松方コレクション「幻の名画たち」

東京上野にある国立西洋美術館は、造船事業で財を築いた松方幸次郎が美術館の設立を考案し、海外から約1万点もの美術品を手入れるとともに1959年に開館を迎えたようです。上野公園には西洋美術館が存在していることが当たり前であるといった若者たちが多いのではないかと思われますが、国立西洋美術館は今から半世紀ほど前に松方コレクションを展示するために考案・設立された美術館であります。1900年のはじめに起こったNYの株価の大暴落のから昭和の経済恐慌がはじまり、松方幸次郎の造船会社の破綻や関東大震災により幸次郎が日本に持ち帰ることを予定していた美術品の一部は散逸してしまったそうです。ロンドンとパリに残されていた美術品は、第二次世界大戦において日本は敵国としてフランス政府によって松方所有の美術品らは差し押さえとなり、フランスの国有財産となってしまったそうです。その後、日本政府の働きから大部分の松方コレクションが日本に返還されるようになり、現在の西洋美術館に所蔵されるようになったなどと言われております。西洋美術館の建設は、フランスから松方コレクションが返還される際に、フランスの建築家ル・コルビュジエに任され、のちに世界遺産に登録されました。

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