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写真を用途に応じて使い分けよう

紙面における写真のインパクトはとても大きいので、写真の大きさや写真同士の間隔等を調整してデザインすることで、伝えたい情報を視覚的にコントロールすることが可能となります。複数枚の写真をレイアウトする際には、制作物の用途や目的に応じて、使用する写真にメイン・サブなどの役割を与えて、提示する情報を整えていきましょう。 
 関係性の強さを強調したい場合には近くに配置し、弱めたい場合には距離を離して配置すると、明確な違いを提示することができます。例としてフレンチレストランの紹介ページのデザインを考えてみましょう。シェフ・料理・外観・内装の4枚の写真があるとします。まずはシェフを紹介するレイアウト。メインにシェフの写真を選択し大きく配置します。近くに料理の写真を配置すると、料理人としての雰囲気が強調されます。外観と内装の写真はお店の雰囲気が伝わる程度の大きさで構わないでしょう。次に料理の印象を伝えるレイアウトを考えます。料理の写真はディテールを強調すると味や香りまで伝わる感じがするので、大きく配置します。近くにシェフの写真を配置すると料理の情報が強化されます。ここでも外観や内装は小さく配置して良いでしょう。次に内装の雰囲気を伝えるレイアウト。メインに内装の写真を選択し、その横に外観の写真を配置します。2つを近くに配置することで写真同士の関係性を強調します。シェフと料理の写真はグループ化し、小さく配置することでレストランの雰囲気を伝えることができます。最後に外観の美しさを伝えるレイアウト。この場合は、メインとなる外観の特徴を捉えることが大切です。仮にシンメトリーの門がまえの外観だった場合には、これを生かし、レイアウトも対称性のある構図にするなど、工夫すると良いでしょう。 

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