祭壇画のパネル絵が絵画へ発展
絵画が一つの芸術品としての地位を築いてく過程で忘れてはいけないのだ祭壇画。もともとは神学的な意味合いで聖堂に衝立のように立てかけられていたものが、そこに一部として存在していたパネル状の絵が全体の絵から抜け出したように独立したものと板絵として、個人的に所有するための祈祷画として受け入れられていったのです。当時多くその形態が確認されている建築物を模した板絵もあった一方で、14~15世紀に散見されるようになっていった四角形の板絵。この進化の過程が額縁の変遷をも伴うものとなっていったと言われています。祭壇画の枠として位置するものがある一方でパネル状の板絵にはまた現代にみるようなプロフィールを伴った額縁が自然と出来上がっていったとされています。例えば花弁型のモチーフを伴った枠がその中におさまっている絵を周りから切り離すように存在する姿は、まさに現代の額縁そのままと思わせる形で作り上げられていlったのです。