ミケランジェロの天井画
ルネサンス期に登場する3大巨匠と呼ばれる芸術家の一人として知られているミケランジェロは、ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂に描かれているフレス壁画「アダムの誕生」の作者としても知られております。
フレスコ壁画は、壁などに漆喰を塗った生乾きの状態まま、そのうえ画材を用いて作品を仕上げていくことから、やり直しができない作品として主にイタリアを中心に発展した絵画作品の技法であります。
「アダムの誕生」などで、世界的にも有名な観光名所システィーナ礼拝堂における天井は、広大な面積を誇るものですが、そこに描かれている天井画には4年の歳月が費やされていると言われております。
その他、巨匠ミケランジェロの作品として知られている「ダヴィデ像」「ピエタ」「ユリウス二世」などは、絵画ではなく彫刻作品であります。ミケランジェロは、自分自身を彫刻家として認識していたようなのです。
彼は芸術作品のなかでも最も優れた表現方法は、彫刻にあると考えていたようです。